【聖地巡礼記】~長崎市・色づく世界の明日から~
年末年始、帰省ついでに長崎に行ってきました。
今回の旅の目的は「色づく世界の明日から」の聖地巡礼。
長崎市が舞台となっている作品で、実在する場所が作中にも沢山出てきます。
『色づく世界の明日から』は、P.A.WORKS制作による日本のテレビアニメ。2018年10月から12月にかけて毎日放送『アニメイズム』B2枠ほかにて放送された。長崎県長崎市を舞台に、祖母の魔法で、西暦2078年から2018年へと送られた女子高生月白瞳美の物語を描く。(Wikipediaより引用)
〜1日目〜
特急かもめ号で鳥栖駅を出発。長崎までは約2時間。車内はこんな感じ。
車と並走する路面電車。
眼鏡橋。ARカメラで主人公・瞳美と撮影。
鍋冠山公園からの景色。森の中に家が生えてるみたいだった。
先日改修工事が終わったグラバー邸宅。
グラバー園内にある自由亭。落ち着いた雰囲気で休憩どころにぴったり。
夕暮れ時の祈念坂。手すりの灯りがいい感じ。奥の建物は大浦天主堂。
女神大橋。ここから眺める夜景を求めて1時間歩いた。。。
〜2日目〜
椎の木町階段。OPに出るところ。着いたタイミングで晴れてくれた(*‘∀‘)
出雲近隣公園。最終話で瞳が未来に帰る儀式をしたところ。
スカイロード(斜行エレベーター)。登った先にグラバー園がある。
<所感>
・細い階段が至る所にあって、地図に載ってないルートもたくさんあるので、
知らないうちにルートを外れないように注意(Google先生も知らない道多い)
・アップダウンの激しい道が多いので、体温調節しやすい服装だと楽。
・ごはんポイントを事前に押さえておく。長崎駅周辺以外は飲食店少ない。
2日間で合計6万歩。はじめての舞台巡りとしては結構難易度高めだったけど、
実際に行ってみて、より一層作品の魅力を感じることができました!
長崎の人はみんな強靭な足腰を持っていることは間違いない。
ではまたノシ
大阪天地開闢神話~マジカルミライ2021参加後記~
好きな子を追いかけて気づいたら大阪にいた。
初音ミクという存在を知ったのはいつだったか。はっきりとした時期は覚えていないが、その声を初めて聞いたのは高校1年生の時だったと思う。
当時使っていたiPhone4sにはYoutubeのアプリがデフォルトでインストールされていて、通信制限なるものがあるとは知らなかった僕は、月7GBのデータ通信を月初に使い果たし、残りの20日強を、よくフリーズするアプリ版のYoutubeでボカロを聞いていた。
ボーカロイドに限らず歌には聞いた時の心象や情景を思い起こさせる力がある。
今年のライブで歌われた巡音ルカの「ダブルラリアット」は僕にとって思い出深い曲だ。
そのタイトルの特異感と巡音ルカの優しくエモーショナルな歌声のギャップに惹かれて
高校生の頃に通学時に何度も繰り返し聴いていた。10年たった今でも大好きな曲の一つだ。
今でもこの曲を聴くと、半径85センチの小さな世界でもがいたり、から回ったりしながら過ごした高校生のころを思い出す。
しかし、ライブ会場に足を運べば「そこに初音ミクがいる」と、だれもが感じることだろう。それほどに圧倒的な存在感を放ち、鮮やかに初音ミクはステージ上で歌い踊る。
10年前と比べると今の技術は格段に発達していて、ライブでのモーションやボーカロイドの声調は、より人間に近いものになっている。
しかし、初音ミクが命を宿すということは単に技術の力だけで実現できることではない。
今年のライブのアンコール曲には、去年のマジカルミライのテーマソング「愛されなくても君がいる」が一曲目に歌われた。
ピノキオピーが書き下ろしたこの曲の中には
「体温がなくても 存在しなくても 君が存在を感じてくれたら
嘘でもうれしかったよ」
という歌詞がある。
万人に受け入れられなくても、愛されなくても、それでも曲を作り、聴いてくれる人がいる限り、初音ミクは初音ミクでいられるのだ。
ライブを通して、改めて自分は初音ミクが、ボーカロイドが好きなんだなぁと感じた。
それと同時にいつか自分の曲をライブでミクが歌ってくれたらどんなに幸せだろう、とも。
来年は初音ミク15周年、そして再来年は16歳のバースデーイヤー。これからもその不器用な声を追いかけて、色んなところに会いにいこうと思う。
P.S 今回ライブと大阪観光に付き合ってくれたA氏夫妻、本当にありがとう。
とっても楽しかったですううう。圧倒的感謝。。。
sasakure
2021年上半期の振り返り
こんにちは〜(気さくな挨拶)
2021年も残すところ3か月となりました。日々、仕事に忙殺されてあまりできていないので、今回は上半期の振り返りをしたいと思います。ソースは自分のTwitterです(雑)
上半期(4~9月)にやったこと
20代後半になりましたが、年々精神年齢が低くなっている気がします。
仕事
約1年半常駐した現場を7月に異動になり、別の現場に移りました。
在宅:出社=2:1の比率で程よく忙しく仕事させてもらってます。
詳細は下記の通り。
業務内容
4~6月:某セキュリティ製品のサーバ移設対応。検証の時点で課題にぶち当たりすぎてベンダーへの問い合わせとか、顧客との作業スケジュール調整とか大変だった。。
7~9月:常駐先が変わる。仮想化基盤全般を担当する案件にアサインされる。Linuxくんにいじめられる(無知)
取得した資格
恥ずかしながら私はLinuxをざっくりとしか理解していませんでした。せめて基本的なコマンド操作くらいは調べなくてもできるようになろうと思い、Linuc-1の資格を取得しました。試験勉強期間は大体1か月くらい。
・Microsoft Azure Administrator(AZ-103)
・LinuCレベル1(LinuC-1)
でぎだ!(ログ中カラカラ) pic.twitter.com/XmTriHudeq
— naoki (@naoki_vvv) 2021年9月19日
ゲーム
プロセカ
去年の9月30日にリリースされてから丸1年経ちました。微課金しつつ、毎日コツコツ続けてます。(有償石で引くガチャは基本ドブる)
ここから音ゲーにはまってしまい、今はノスタルジアなんかにも手を出しつつある。
もともとボカロが好きで始めただけだったけど、ここまで好きになったのは登場人物が成長していく過程を描いたストーリー、そこから生まれる楽曲の中に感動が詰まってるからなんだよおお
— naoki (@naoki_vvv) 2021年9月30日
とりあえずプロセカ1周年ライブ最高でした😇 pic.twitter.com/6thGNJwYLs
モンハンライズ
友達に勧められて勢いで始めました。里クエストは頑張って一人で攻略進めてますが、集会所クエストは格上ランクの友人の力を借りて、上位クエスト解放してもらってます。(他力本願)
ハンター、ナオ・F・ケネディ爆誕の日。 pic.twitter.com/bfp7p4STXH
— naoki (@naoki_vvv) 2021年6月13日
原神
スマホ版からPC版に移行。とにかくキャラがかわいい。こっちは無課金なのでなかなかガチャ引けない。
スマホのストレージいっぱいだからPC版で始めなおした#原神写真部 pic.twitter.com/Q4gPT7u8N7
— naoki (@naoki_vvv) 2021年9月24日
ライブイベント
オンラインライブが主流になってきました。1Kの部屋でペンライト振り回してます。
花譜ワンマンライブ(不可解弐REBUILDING)
歌ってみた動画で心を鷲掴まれ、気づいたらオリジナル曲聴き漁ってました。
ライブ中、お水休憩の度に拍手が起こるのが面白かったです。
画面越しに鳥肌立つくらい良かった。。
— naoki (@naoki_vvv) 2021年6月12日
観測者万歳🙌🙌#不可解弐REBUILDING#花譜 pic.twitter.com/sbZMJoCdtr
DigitalStars2021
ボカロ曲中心のオンラインDJイベント。色んな曲やボカロPを発掘できて収穫多かったです。
最高だった。。#DigitalStars2021 pic.twitter.com/aRQOsqmXyz
— naoki (@naoki_vvv) 2021年8月29日
その他
月1ペースで野球観戦してました。東京ドームの2階席は安くて見やすいです。
完敗でした。現地からは以上です!! pic.twitter.com/TxYlO6LYph
— naoki (@naoki_vvv) 2021年5月27日
筋トレ、ランニングを始めました。6ヶ月で5㌔の減量に成功(60㎏→55kg)
うまいサラダチキンを作ります pic.twitter.com/OVmVB50qbT
— naoki (@naoki_vvv) 2021年6月7日
1年半ぶりに実家に帰りました。梅雨時で天気悪くて家でぼーっとしてたら3日間終わりました。
着いたー
— naoki (@naoki_vvv) 2021年7月1日
安定のバス1時間待ち pic.twitter.com/aOezRxHYWZ
まとめ
・業務でLinuxを触る時間がだいぶ増えた。
・いろんな媒体でゲームをするようになった。
・オンラインライブを楽しめるマインドになった。
下半期はもっと趣味の幅を広げて、面白いことを見つけたいです。
sasakure
初音ミクシンフォニー2021横浜公演に行ってきた話
こんにちは〜(気さくな挨拶)
久しぶりにブログを更新しようと思い、PCを開いています。
先日、9月20日(月)にパシフィコ横浜国立大ホールで開催された初音ミクシンフォニー2021に参加してきました。
※当日までの手洗いうがい・マスク着用の徹底、当日の体調確認等、しっかりと感染症対策を行った上で参加してきました。
初音ミクシンフォニーとは
初音ミクを中心としたVOCALOID楽曲をフルオーケストラの生演奏で聞くことができるコンサートです。2016年から毎年開催され今年で6年目を迎えました。
実際に公演を見に行くのは今回が初めて。そもそもオーケストラをまともに聞いたことすらないド素人だったので、事前に過去のシンフォニーのダイジェスト動画で予習をして臨みました。
会場はみなとみらい駅から徒歩10分のパシフィコ横浜国立大ホール。天候にも恵まれて、久しぶりに会う友人と合流し、海沿いを散歩しながら開演を待ちました。
17時入場開始。グッズ売り場の誘惑に後ろ髪を引かれながらパンピーの私はWindow Shoppingで心を満たしました(金が欲しい)
そして18時。待ちに待った開演。この瞬間のために、私は燃えていた案件をなんとか鎮火し、納期という敵に打ち勝ったのだ。。(納期二度とこっち来んな)
以下に、横浜公演のセトリと感想を書かせていただきます。(ネタバレ注意⚠️)
セトリ&感想
1.カンタレラ(黒うさP)
2.サンドリヨン(Dios/シグナルP)
KAITO×ミクのデュエット曲。
「サンドリヨン」はフランス語で童謡の「シンデレラ」の意で、歌詞もシンデレラをモチーフにしたものになっています。荘厳かつ疾走感のある演奏に一気に引き込まれました!
3.ワールドイズマイン(ryo(supercell))
「世界で一番お姫様~」から始まるポップでキャッチーな名曲。サンドリヨンからのお姫様繋がりでこの流れだったのかも。
4.千本桜(黒うさP)
5.上弦の月(黒うさP)
今年10周年を迎えた黒うさPの千本桜と上弦の月(おめでとうございます!)
和楽器バンドのアレンジも最高でしたが、オーケストラバージョンもよき。。。
6.リモコン(ワンダフル☆オポチュニティー)
7.劣等上等(Giga)
「リモコン」はセトリの中で一番予想できなかった曲。オーケストラに合うのか⁈って思っていたけど、気持ちいいくらいに裏切られましたね…(東京フィルハーモニー交響楽団さん、すごい)
8.ワールズエンド・ダンスホール(wowaka)
9.ルカルカ★ナイトフィーバー(samfree)
こちらも名曲、ルカ×ミクの「ワールズエンド・ダンスホール」とルカの代表作「ルカルカナイトフィーバー」。どちらも飛び跳ねるようなメリハリの利いた曲調で、オフボーカルでも迫力満点でした!
10.タイムマシン(1640mP(40mP×164))
前半ラストは「タイムマシン」。
地元を離れて上京するときに何度も聞いたこの曲には特に思い入れがあって、今回のセトリで一番楽しみにしていました。
「タイムマシンに揺られてまた戻ってくるよ」から最後ピアノで終わるところは鳥肌ゾワァでした。。
============休憩============
11.Reboot(ジミーサムP)【Memory of MikuSymphony(横浜公演)】
後半一曲目は大ベテラン・ジミーサムPのReboot。横浜公演のシークレット枠です。
感動的なMVが後ろで流れる中、オーケストラの生演奏。まるで映画のラストシーンを見ているかのような気持ちになりました。(8年前の曲だったとは驚き。、)
12.あったかいと(halyosy)
ここからは今年15周年を迎えたKAITOの楽曲が続きます!
「あったかいと」はKAITOの優しい声と、そっと寄り添うような歌詞が素敵な曲です。halyosyさんの曲にはいつも励まされてます(うゆゆ)
13.ドクター=ファンクビート(nyanyanya)
14.ニジイロストーリーズ(OSTER project)
15.ピアノ×フォルテ×スキャンダル(OSTER project)
疾走感あふれる「ドクファン」、クリスマスに聞きたい「ニジスト」、そしてKAITOニキの最高のパートナーMEIKOネキの「ピアノフォルテ」。
MEIKOの歌は、大人な歌詞が多くて年を重ねるごとに曲の深さを感じられますね~
16.シネマ(Ayase)
17.トンデモワンダーズ(sasakure.UK)
そしてリズムゲーム「プロジェクトセカイ」からの2曲。こちらもKAITOがバーチャルシンガーとしてプロセカのキャラと一緒に歌っている曲です!
シネマはYOASOBIのAyaseさんが作曲した曲で、主人公になりたい少年の心の葛藤を描いた曲です(ざっくりですみません)
2DMVもかっこいいのでぜひ聞いてもらいたいです。
トンデモワンダーズの途中でミクダヨーさんが壇上から落下するというトンデモない事件もありましたが、その後公式Twitterで無事との報告があり、安心しました笑
アンコール曲
18.Last Night, Good Night(kz(livetune))
19.magnet(流星P(minato))
20.怪人(Dios/シグナルP)
アンコール曲の「Last Night, Good Night」は去年のシンフォニーの動画を見て、「現地で聞けたら最高だろうなぁ」と思っていたので、本当に嬉しかったです!
ラストの「怪人」はKAITOとMEIKOが登場するMVが流れ、このコンサートを締めくくるにふさわしいテーマ曲でした!
結論。ボカロ×オーケストラ=無限の可能性
来年も絶対に参加すると心に誓い、会場を後にしました。
今回一緒に見に行ってくれた友人と友人の奥さんも楽しんでくれたみたいで、最高の時間を過ごせました(ありがとうありがとう、、)
今年も残り3か月ですが、まだまだボカロのイベントは残っているので最後まで楽しみつくします(^^)/
sasakure
初音ミク・クロニクルに行ってきた話
こんにちは。半年ぶりの更新です。
連休中、7月24日(木)からTHE GRAND HALL(品川)で開催されている初音ミク・クロニクルを観に行ってきました。
初音ミク・クロニクルとは
キャラクターとしての初音ミクにフォーカスを当て、その軌跡をARなどのデジタル体験とともにめぐる企画です。(下記サイトより引用)
今回の見どころはAR企画!!
「SATCH X」という専用のアプリで会場内の随所にあるQRコードを読み取ると、端末に等身大のARミクさんが現れて、展示の説明をしてくれます!(シンプルすごい)
展示は初音ミクをはじめとするボーカロイドの歴史や、これまでに生み出されたボカロ曲の紹介、さらにはボカロクリエイターの作業机の写真の展示といった、ボカロの様々な要素を含んだ内容でした!
展示はどれも素晴らしいものでしたが、特にボカロクリエイターの作業環境の紹介が面白かったです(^^♪
ARミクさんのナビゲーションも面白くてあっという間の1時間半でした!
改めてボーカロイドが好きだと認識した、そんなひと時でした。。。
ボーカロイドに出会って約10年、今でも新たな歌が生まれ続けるシーンに感謝です!
展示会は8月22日まで開催され、これから追加の展示もあるようなので、興味がある方はぜひ行ってみてくださいな(^^)/
sasakure
マジカルミライ2020を観てきた話
こんにちは。
久しぶりにブログを更新しようと思い、PCを開いています。
昨年末、12月19日(土)に幕張メッセで開催されたマジカルミライ2020に参加してきました。
※当日までの手洗いうがい・マスク着用の徹底、当日の体調確認等、感染症対策をしっかりした上で参加してきました。
マジカルミライとは
初音ミクたちバーチャル・シンガーの3DCGライブと、創作の楽しさを体感できる企画展を併催したイベントです。2013年から毎年開催しています。(下記サイトより引用)
今までYouTubeでしか見たことがなかったライブを生で見ることができる喜び。。
チケットを取ったのは9月ごろだったので約3か月間心待ちにしてました!
(一緒に参加してくれた友人には本当に感謝です!)
以下、会場で撮った写真の一部です!!
ライブは曲も演出も素晴らしくてあっという間の1時間半でした!
今年はコロナウイルス対策で人数制限&声出し禁止での開催でしたが、
その分ペンライトのアクションをうまくバーチャルシンガーたちが引き出してくれて十分楽しめました!
今回はペンライト1本でしたが2本持ってる人が多かったので、来年もペンライト買って万全の状態で参戦したいです!今年のペンライトは家宝にします!
どの曲も素晴らしかったのですが、印象的だったのは一曲目の「太陽系デスコ」とシャボン玉が舞う幻想的な演出だった「シャボン」です!
ナユタン星人さんの曲は好きで普段からよく聞いているのですが、ミクのダンス可愛すぎでした。。
シャボンは赤と青のペンライトの光が揺らめく中で歌うミクさんが女神のようで4分半天国に行けました!(???)
そしてこのライブを語るのに絶対外せない、テーマソング「愛されなくても君がいる」。
ライブの最後で歌い終わったあとにミクが会場に向かって「みんなーー!……あーいしてーるよー!!」って呼び掛けたんですが、その瞬間不覚にも目から塩水が流れてしまいましたwww
(ピノキオピーさんこんな神曲を作って下さりありがとうございます!)
ピノキオピー - 愛されなくても君がいる feat. 初音ミク / Because You’re Here
最後に、、、
コロナ渦での開催でしたが、運営の皆さん、ライブ関係者の皆さんのおかげで素晴らしいイベント、ライブを楽しめました!本当に感謝しております!
来年も絶対参加するぞ!!!
sasakure
図書館
社会人になって、1年が経とうとしている。初めは不安だった早起きも慣れしまえば案外なんてことなかったり。毎日決まった時間に起きて、決まった電車に乗り、決まった道を歩いて職場に向かう。平日の時間は強制された規則性をもって過ぎ去っていく。
金曜日の夜、家に帰ると誰もいない五畳の空間が心地よい安心感と孤独感を内包し、私を待ちかまえている。平日の私は暇な時間を欲しているのに、休日になり、これといった予定もないと、「何かをしなければ」という脅迫めいた感情が湧き出てくる。
最寄りの一駅先に図書館があることを知ったのはつい一か月前だ。やることがない週末はそこで時間をつぶすのが私の習慣になっている。
歩きながら私は学生時代のことを思い出していた。思えばあの頃も今と同じ様に、孤独から逃げる様に図書館に通った時期があった。そこにはただ静寂があり、規則正しく整列した本が空間を形づくっていた。
私は別に読書家ではない。長い文章を読むこともあまり得意ではない。しかし好きな作家はいる。その作家が書いた本を初めて読んだのはたしか高校1年生の7月ごろだった。暇を潰すために図書室に入った私は、黒一色の背景にバタフライナイフが描かれた奇異な表紙に惹かれ、その本を借りたのだ。
後で気づいたのがその本は10作で構成されるシリーズの4作目だった。たしかに登場人物たちの掛け合いがいまいち理解できない部分もあり、描写がしつこいくらい多いラノベとは違う種類の本だなぁなどと間抜けな感想を抱いていた。
大学に入学して図書館で再びその本に出会い、4年をかけて10作を読み終えた。(4作目も読み直した)全作読み終えた時には、登場人物たちの人生を見届けたかのような達成感と楽しみをなくした虚無感を同時に感じた。
作中に出てきた一節を心のノートにメモしておいたのでここで紹介させていただく。
『孤独とは、寂しいものではない。自分がここにいる、という位置を、その足許の確かさを、見つめること。だから孤独だと冷静に感じることができるのは、自分の足許の確かさを知っている者だけで、その状況自体が幸せといえる。』(森博嗣作 四季ー秋)
この言葉に出会ってから、人には孤独が必要な時もあるのだと考えるようになった。孤独を通して、人は自分の現在地を知り、そこに至るまでに出会ったヒトやモノ、コトガラを思い出すことができる。
図書館に着く。入口の自動ドアが開く。今日はどんな本に出会えるだろうか。