断片的ナ語リ

中学12年生の読書感想文と日々の戯言です

#11 秋ノ夜長ニ

今週も気がつけば金曜日。中間試験もほぼ終わって、ようやくひと安心です。

 

11月に入り留学生活も残すところ2ヶ月になりました。2ヶ月といえばまあまあある気がするけど、あと月曜日の朝を8回迎えたら今年も終わると思うと、本当に早いですね。

 

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最近、学校の中の紅葉が綺麗です。

至る所に銀杏の実が落ちていて、秋らしい雰囲気を実感します。

 

僕の中で秋は一番心がフワフワする季節です。空が高く感じ、夕日が紅く燃えていて、夏とは違う感じ。

 

中学生の頃、3階の音楽室の窓から見える山の景色が大好きでした。教材ビデオを見る時間にぼぉーっと上の空で山を眺めてると、その中に吸い込まれていくような感覚がして、はっと我に帰る。そんなことがよくありました。

 

もう一つ、曖昧な記憶としてあるのが、小学校低学年だったいつかの秋の夜に、母が読み聞かせてくれた「おかあさんの木」という本です。

 

舞台は戦時中。七人の息子たちが一人ずつ徴兵で戦地へ送り出されます。その度にお母さんは庭に木を植え、息子たちが無事に帰ってくることを祈りながら、木を育てていく、というお話です。

 

当時、住んでた部屋とそこにあったアナログテレビ、流れてた母が好きなピアノ奏者のCD、お気に入りの肌触りのいい毛布、など細かい記憶が頭の隅に残っています。

別に意味はないのだと思いますが、ふとした時に蘇る記憶の一つです。

 

秋は意識が自分の中の何処か遠くて深いところに行ってしまう、そんな瞬間がよくある気がします。

 

今年の秋も何十年後かの秋に、また思い出される経験ができたらいいなと思います。