断片的ナ語リ

中学12年生の読書感想文と日々の戯言です

#17 語学は背伸びしながら学べ?

f:id:haiji_814:20171211005447j:image

美味しいビビンパを食べて、お腹いっぱいになった僕たちは、司会の練習をするために学校に戻っていた。

 

学校へと続く並木道沿いには、車が一列に並んでいる。この景色も韓国に来たばかりの時は不思議に感じていた。

 

今年3月に韓国に来てから、もう8ヶ月が過ぎた。本当に時間が経つのが早い。。

 

学校までの道を歩きながら、ふと今日までの留学生活について思い返していた。

 

留学生活を始めた頃、僕の韓国語は使い物にならないレベルで、ほとんど一緒に留学に来た後輩に頼りきっていた。。

(その後輩は韓国が大好きな子で、高校生の時から韓国に興味を持ち、ハングルを勉強していたらしい笑)

 

初めは、何年も勉強して来た後輩よりも自分が話せないのは当然だと割り切っていた。

でもやっぱり後輩が韓国人の友達や先生方と楽しそうに話してるのを見ているうちに、

「自分もあんな風に話せるようになりたい!」「せっかく留学に来たんだから、何か結果を出して帰ろう!」と決心し、そこから僕の長い挑戦の日々が始まった。

 

前期に受講した韓国語の授業は初級クラス。中級クラスに行こうと思ったが、1回目の授業に参加した時、先生が言っていることが30%くらいしか聞き取れず、先生と相談した結果、初級クラスに変えてしまった。

 

(ここで小話)

僕はこの時、簡単な初級クラスを選んだことを少し後悔しています。(基本をしっかり勉強できたのは良かったですが。。)

 

留学先での語学の授業は、ほとんどの先生がその言語で話すと思います。その時、先生が言っていることが8割も理解出来なくても、自分が考えている適当なレベルより少し難しいレベルのクラスで授業を聞くことがより効果的だと思います。

(クラス分けテストなどでクラスが決められる場合は別ですが)

 

語学は慣れなので、聞いているうちに必ず慣れてきますし、周りのレベルが高い環境に身を置いた方が、絶対に上達も早いです!

 

周りが既に上手に話せる学生ばかりでも、萎縮せず、逆に「このクラスでは自分に一番伸びしろがある!」とポジティブに考えて授業に参加することが大事だと思います。

 

これから留学して外国語を学ぼうと思っている人がいたら、僕の個人的な経験からですが、

『語学は背伸びしながら学ぶくらいで丁度いい!』

この言葉を信じて、少し自分に負荷をかけながら頑張ってほしいです^^

__________________

歩きながらそんなことを考えていると、

学校の正門が見えてきた。

 

さあ今から司会の練習も頑張ろう!

お腹いっぱいになったことで少し眠かったが、弁論大会の成功のために一生懸命やろう!と僕は気持ちを切り変えた。

 

あ、ところでアドリブってどうするんだろう?。。 

#16 韓国人は奢り上手?!

f:id:haiji_814:20171204184022j:image

 ご飯を食べながらヘジさんが飼っているペットの話をした。

すると、突然なにか思い出したように財布の中を探し始める。

 

「はい、これあげる」と言って取り出したのは、犬と猫が写っている写真のシールだった。

 

「2匹とも全然喧嘩しないよ^^」とヘジさん。

 

写真を見てみると、本当に仲よさげに寄り添っている。

そして、、か、可愛い。なんだこの可愛いらしさは。日本に帰ったら犬か猫を飼って一人暮らしの家で一緒に暮らすのもいいな。。

 

 

そんなことを考えながら、あっという間にビビンパを全て食べきってしまった。

 

会計をしようとレジに向かう僕にヘジさんが言った。

 

「ここは私が出すからいいよー」

 

(ここで文化についての小話)

韓国に留学に来て感じた文化の一つが「韓国人は食事をして、支払いをする時割り勘に固執しない」ということだ。

しかし「日本人は支払いをする時いつも割り勘だ」ということではない。

 

日本でも奢ったり奢られたりすることはよくあった。それでも僕が違いを感じたのは、こちらの学生が「奢り上手、奢られ上手」だからだ。

 

奢る人はさりげなく会計を済ませ、奢られる人も変に遠慮してレジの前でもたもたする事がない。

 

奢ってもらった人は「じゃあこの後カフェでコーヒー奢るねー」とスマートな返しができる。

 

つまり、お互い気持ちよく奢り、奢られる身の振り方を心得ている。

 

韓国に来たばかりの頃は、僕はその辺の振る舞いが下手で、どうも奢ってもらうことに後ろめたさを感じていた笑

 

しかし、友達が増え、奢ったり奢られたりを繰り返すうちに、この国の情の深さを感じれるようになった。

(あくまでも僕が感じた主観的な意見です笑)

 

 

まあその日はヘジさんと初対面だったので「自分で出すから大丈夫だよー」と僕はヘジさんに伝えた。

「そう?分かったー」とヘジさん。

 

(さすがヘジさん。変に奢ろうと粘らないスマートな人だ。。)と僕は心の中で思ったけど、多分ヘジさんは何も考えていなかっただろう笑

 

お店を出た時には、陽がすっかり落ちて外は暗くなっていた。

#15 福岡をよく知らない福岡人

f:id:haiji_814:20171204162951j:image

先生の研究室で司会者の打ち合わせを終えた僕たちは、ひとまずご飯を食べに行くことにした。

 

大学の近くには多くの食堂やカフェ、居酒屋が立ち並んでいる。(僕が日本で通っている大学の近くには本当に何も無いから羨ましい泣)

 

歩いて正門の近くまで来たところで、急にヘジさんが立ち止まった。

 

ヘジさん「やばい!先生の研究室に本忘れた!!」

そしてなぜか爆笑しだすヘジさん。

なんだこの人?面白い笑笑

 

聞いてみたところ、 ヘジさんは日本語の他にも副専攻として英文学も勉強しているらしい。

 

ちなみに僕は大学で経済学を専攻している。でも大学に入ってから社会学にも興味を持ったので、共通科目の社会学の授業もいくつか受けたことがある。

 

僕の大学は副専攻をするための条件が厳しかったので、比較的副専攻をしやすい韓国の大学が羨ましい。。

 

本を取りに戻って、食堂に向かう途中のカフェ通りを歩きながら、ヘジさんは家族と福岡で旅行をした話をしてくれた。

 

ヘジさん「アイノシマっていう猫がたくさんいる島に行ったよ」

僕「アイノシマ?どこそれ?福岡にある?」 

ヘジさん「あるよ!猫がたくさんいて、、知らないの?」

僕「そんなとこあったっけ?知らないなぁ」

ヘジさん「本当に福岡の出身?笑

私の方が詳しいかもね笑」

僕「うーん、そう言われるとたしかにそうかも笑」

 

…自分はあまり福岡のことを知らないのかもな。

大学生になって上京してからは年に2回くらいしか帰ってないし。

 

最後に家族と旅行に行ったのはいつだろう?最近あんまり家族とゆっくり話せてないな。

 

そんなことを考えているうちに、食堂に到着した。

 

ここは石焼きビビンパの美味しい食堂だ。以前友達に連れて行ってもらったことがある。

いつも人がいっぱいでお昼時には列が出来るほどの人気店。

 

 

店内に入ると時計の針はもう18時30分を指している。

店内に広がるビビンパの匂いと、パチパチと音を立てる石窯の音を聞いたとたんに、急に食欲が湧いてきた笑

そういえば今日はお昼を食べ損ねてたんだ。

 

注文を済ませて、しばらくヘジさんと雑談して待っていると、僕たちの注文したビビンパが出てきた。

 

「あ、写真撮ろうかな。。いや、そんなことより今すぐ食べたい!」

 

石釜からはまだ湯気がたっていて、じゅうじゅうと美味しそうな音が聞こえる。

 

「잘 먹겠습니다~ (いただきます)」と言うなり、僕たちは熱々のビビンパを食べ始めた。

#14 日本語弁論大会で司会をすることになった日本人

 f:id:haiji_814:20171206100543j:image

大分時間が経ってしまったけど、日本語弁論大会で司会者をした時の話。

 

 

10月のある日、弁論大会で司会者をしてくれないかと、お世話になっている先生から頼まれた。

 

僕が留学している大学では毎年11月に日本語弁論大会が開催される。今年は第17回目で、毎年全国から学生が集まる大会だ。

 

僕は「自分の下手な韓国語でも司会者ができるかな?」と若干心配だったが、「せっかくの機会だし、挑戦しよう!」と決心して、司会者を引き受けることにした。

 

 

そして、それから数日後、先生の研究室で司会の台本を読んで、打ち合わせをすることになった。

 

司会は毎年2名でするのだが、もう一人の司会者は僕より1つ先輩だった(以下ヘジさんと呼ぶ)

 

敬語が苦手な僕は(授業中も先生に無意識でタメ口を使ってしまい、よく注意される汗)「ちゃんと敬語で話さないと怒られるかな。。」などと、ヘジさんを待ちながら余計なことを考えていた笑

 

 15時過ぎ、全員揃ったところで、打ち合わせがスタート。台本を読みながら、修正する部分を確認し、打ち合わせは順調に進んでいった。

 

  ざっと全体を確認し終え、「よかった、思ってたより難しくなさそうだな」と安心していたところで先生が言った。

 

先生「台本通りに司会者が話すと、会場の雰囲気が重くて、発表者が緊張しちゃうから、今年は発表と発表の間にアドリブで司会者がコメントをしてほしい」

僕「アドリブ?つまり台本を作らず、その時に聞いた発表について即興でコメントするってことですか?」

先生「そうそう。できるでしょ?^^ 短くていいから」

僕「そ、、うですね、、とりあえずやってみます(苦笑)」

 

アドリブでコメントをするイメージは全然湧かなかったが、先生がやると言えばやるしかない笑

 

「まあなんとかなるか〜」と楽観的に考えて、打ち合わせを終えた僕は先生の研究室を後にしたのだった。

#13 異国ノ人

こんにちは。

最近鼻の横にできたニキビが潰れまして痛いです

生活リズムの乱れか栄養の偏りか、何が原因か分かりませんが、思い当たるものは多いので気をつけたいと思います笑

 

今日は韓国語能力試験(TOPIK)を受験してきました!

f:id:haiji_814:20171120012225j:image

7月に一度受験したので4ヶ月ぶり2度目の出場ですね。

경남대(慶南大学)が試験会場だったので相方とバスに乗り、1時間ほどかけて行ってきました。

 

試験会場に着くと受験生がたくさんいて(当然みんな韓国人ではない)、自分もここでは外国人なんだと実感しました笑

 

 

肝心の試験は、以前受けた時よりも問題に慣れていたので、点数が伸びていることを期待したいです(^^)

 

ただ、とにかく教室が寒かった!、、

寒さのせいか試験前にトイレ行ったのに試験始まってから直ぐ尿意がやってきて大変でしたね笑

韓国の冬を舐めてました。。😵

新しく厚手のコートを買いたいほど寒いです❄️

 

留学も残す所1ヶ月とちょっとになったので、荷物をあらかじめ船便で日本に送ったんですが、また荷物が増えるは避けたい所ですが、、

 

 

試験も終わって一息つきつつ、そろそろ再来週のプレゼンに向けて動き出そうと思います。(テーマ自由というのが一番困る←)

 

ps.タピオカってやつを今度試しに飲んでみたいと思います

#12 最近ノコト

久しぶりに更新します。

 

朝と夜の冷え込みが厳しくて、布団から抜け出すのが億劫な季節ですね。。

 

最近、寝る前に釣り系YouTuberの動画を観るのにハマってます。

無人島に行き、釣った魚を売って帰りの交通費を稼ぐサバイバル生活の動画があって面白いです🤣

 

魚を捌くのも全部自分たちでやっていて、捕まえたものは食べれる部分は全部食べる人達なので、お腹壊さないのか心配になるほどです笑

 

釣り好きの友達がいるので日本に帰ったら、釣りを教えてもらおうと考えてます🎣

エギングってイカの釣り方があるらしいんですけど、個人的にはイカ釣りに興味があります🦑

動画じゃ簡単そうに釣ってるけど、実際は難しいんでしょうね〜

 

 

そして念願だったカメラを最近買いました📷

 f:id:haiji_814:20171118132745j:image

NIKONが出しているJ5というミラーレスカメラです。ミラーレスカメラの中では安い方で、用途も幅広いのでこれにしました!

節約生活の末に手に入れたカメラ。。

大切に使います!

f:id:haiji_814:20171118132233j:image

 

f:id:haiji_814:20171118133025j:image

 

写真のスキルもこれから磨いていこうと思います笑

以上近況報告でした!風邪には気をつけてお過ごし下さい

 

#11 秋ノ夜長ニ

今週も気がつけば金曜日。中間試験もほぼ終わって、ようやくひと安心です。

 

11月に入り留学生活も残すところ2ヶ月になりました。2ヶ月といえばまあまあある気がするけど、あと月曜日の朝を8回迎えたら今年も終わると思うと、本当に早いですね。

 

f:id:haiji_814:20171103012312j:image

最近、学校の中の紅葉が綺麗です。

至る所に銀杏の実が落ちていて、秋らしい雰囲気を実感します。

 

僕の中で秋は一番心がフワフワする季節です。空が高く感じ、夕日が紅く燃えていて、夏とは違う感じ。

 

中学生の頃、3階の音楽室の窓から見える山の景色が大好きでした。教材ビデオを見る時間にぼぉーっと上の空で山を眺めてると、その中に吸い込まれていくような感覚がして、はっと我に帰る。そんなことがよくありました。

 

もう一つ、曖昧な記憶としてあるのが、小学校低学年だったいつかの秋の夜に、母が読み聞かせてくれた「おかあさんの木」という本です。

 

舞台は戦時中。七人の息子たちが一人ずつ徴兵で戦地へ送り出されます。その度にお母さんは庭に木を植え、息子たちが無事に帰ってくることを祈りながら、木を育てていく、というお話です。

 

当時、住んでた部屋とそこにあったアナログテレビ、流れてた母が好きなピアノ奏者のCD、お気に入りの肌触りのいい毛布、など細かい記憶が頭の隅に残っています。

別に意味はないのだと思いますが、ふとした時に蘇る記憶の一つです。

 

秋は意識が自分の中の何処か遠くて深いところに行ってしまう、そんな瞬間がよくある気がします。

 

今年の秋も何十年後かの秋に、また思い出される経験ができたらいいなと思います。